池田 君江 NPO法人ココロのバリアフリー計画 理事長
NPO法人ココロのバリアフリー計画 理事長 池田 君江(いけだきみえ)
飲食店バリアフリー・コンサルタント
日本人の約50人に1人が車いすの必要な肢体不自由者であることをご存じですか?
(障害者の数1,160万人)
障害がある人への「不当な差別的取扱い」を禁止し、「合理的配慮」及び「環境の整備」を行うこととする障害者差別化解消法が、2024年4月から改正障害者差別解消法として施行され、これまでの“努力義務”が“義務化”されました。
この法律より障害のある人の入店をお断りすることができなくなり、障害のある人とない人が実際に接する機会が増えます。
しかし、この法律は、お店のハード面をすべてバリアフリーにしなければならないというものではありません。お店スタッフの障がいのある人(足の不自由な方、目の不自由な方、耳の不自由な方)への接客方法など、ハード面よりソフト面のスキルアップがいま求められています。
このような接客を含めた人財のスキルアップを目的とした講演会や車いす体験会、グループワークを全国で実施しています。
また、車いす用トイレなのにごみ箱が足で踏まなければ開かなかったり、便座クリーナーが便器に座ってからでないと届かなかったり、ウォシュレットが必要な低身長の方など、当事者でなければわからないこともたくさんあります。そこで、最近では、串カツ田中他、飲食店のバリアフリー化のコンサルタントとしても活動しています。ぜひお気軽にご相談ください。
詳しくは、ホームページをご覧ください。
https://www.heartbarrierfree.org/
<略歴>
32歳のとき、渋谷の温泉爆発事故で突然車いす生活に。家族や友達と美味しいビールで乾杯したいだけなのに入店拒否・タクシー乗車拒否の日々が続き外出が嫌になりました。
しかし、トレーナーに勇気づけられた言葉とウエルカムな気持ちで迎えてくれた1軒の串カツ店との出会いで考え方が一変し、スタッフとのコミュニケーションで前向きになれ外出できるようになりました。それから“ココロがあればバリアはフリーになる“をキーワードに、バリア・バリアフリー関係なくウェルカムでお店の情報を共有し、障害のある人が自分の判断で入店の可否を判断できるココロのバリアフリー検索サイト(https://www.heartbarrierfree.com/)をつくり数多くの方に利用されています。
また、優しい街づくりの一環として、地域で共有できるシェアスロープを開発し普及せています。
これまでに人事院新人研修(国家公務員)、東京都主催アクセシブル・ツーリズム推進シンポジウム、観光庁心のバリアフリー認証制度アドバイザー、明治学院大学、全日本マネキン協会、フードビジネス協会、ぐるなび大学、オルビス、串カツ田中、鳥貴族他、数多く講演会や車いす体験会&ワークショップ、スタッフスキルアップの実績があります。